この3か月で手に取った14冊

こんにちは、中島です。

先週、経営者からの一問の最後に、この3ヶ月で読んだ12冊から必読3冊を選ぶ、と予告しました。今週は読書ノート。ただ、予告どおりの形にはなりませんでした。

普段は、だいたい週に1冊くらいのペースで本を手に取っている。そのため、3か月を振り返るときも、感覚で「12冊くらいだろう」と考え、前回は「12冊の中から3冊を選ぶ」と予告した。

読んだ本はその都度メモに残しているが、冊数をまとめて数えることはあまりない。今回、手元の本と読書記録を見直してみると、手に取った本は14冊あった。ただし、読み切ったのは9冊。途中の本が3冊、必要な箇所だけを確認した本が2冊あった。

予告した時点では、「手に取った本」と「読み切った本」を、あまり区別せずに数えていた。

読了9冊、途中3冊、参照2冊

読み終えたのは9冊。

小松成美『ビバリウム Adoと私』、田中元子『マイパブリックとグランドレベル』、鈴木俊貴『僕には鳥の言葉が分かる』、橘玲『働き方2.0vs4.0』、小川涼太郎『不登校の9割は親が解決できる』、安部慶彦『詳解 合同会社の法務と税務』、上田泰己『脳は眠りで大進化する』、麻生要一『AI収益進化論』、辻敢・齊藤幸司『法人税入門の入門』。

このうち、鈴木俊貴『僕には鳥の言葉が分かる』は、以前のコラムで取り上げた。鳥に言葉があるという発見だけでなく、観察を重ね、問いを立て、仮説を確かめていく研究の過程が印象に残った本だった。

今回の読書記録を振り返るうえでも、確認できたことと、自分なりの解釈を分けて考えるという点でつながっている。 → 直感を、鳥が答えられる形へ──鈴木俊貴『僕には鳥の言葉がわかる』を経営の現場から読む

途中まで読んでいるのは、福原義春『文化資本の経営』、井庭崇・福原義久『複雑系入門』、緒方しらべほか『芸術をめぐる実践』の3冊。

必要な箇所だけを確認したのは、服部浩弥『Excel財務モデリングの教科書Ⅰ』、慎泰俊『外資系金融のExcel作成術』の2冊になる。

振り返ってみると、私はすべての本を同じようには読んでいない。最初から最後まで読む本もあれば、仕事上の疑問を確かめるために開く本もある。

市場調査や新規事業の検討でも、最初からすべての資料を均等に読むわけではない。まず確認したい問いを置き、関係する箇所を読む。仮説が外れれば、別の資料を探したり、前の段階に戻ったりする。

確認できた事実と自分の仮説を分け、最後はスライドや一枚のメモなど、判断に使える形にまとめる。本の読み方にも、仕事の進め方が少し出ているのだと思う。

『働き方2.0vs4.0』で考えたこと

橘玲『働き方2.0vs4.0』は、働き方を1.0の年功序列・終身雇用から、5.0の機械がすべての仕事を行う社会まで、5段階に分けている。

読みながら、自分はどこに近いのだろうと考えた。

本業では、会社員として役割を持っている。社外では、相談された内容を整理し、どこまでを仕事として引き受けるか、何を成果物として渡すか、価格をどう設定するかを、その都度考えている。

完全なフリーエージェントというわけではない。どちらか一方に分類するより、二つの働き方を行き来しているという方が、今の実態には近い。

これがしばらく続くのか、いずれどちらかに寄っていくのかは、まだ分からない。

『詳解 合同会社の法務と税務』で整理できたこと

安部慶彦『詳解 合同会社の法務と税務』を読んで、ありものリンクを合同会社にした理由を、あらためて整理できた。

株式会社に比べて設立時の法定費用を抑えやすいこと。定款自治の範囲が広く、機関設計を比較的簡素にできること。この2点は、実際に会社形態を選んだときの判断に近い。

将来、事業の形が変われば、株式会社への組織変更も選択肢になる。ただし、その際には手続や費用が必要になる。

会社をつくった時点では感覚的に選んでいた部分も、本を読むことで、あとから言葉にできることがある。

途中の本と、必要な箇所だけ読んだ本

『複雑系入門』『文化資本の経営』『芸術をめぐる実践』は、まだ途中にある。現時点で本全体を語ることはできないので、読み終えた後に取り上げたいと思うものがあれば、あらためて書きたい。

Excelの実務書2冊は、最初から通して読むために開いた本ではない。

事業性の試算や数字の見せ方を考えているとき、損益分岐点や月次推移など、作業の途中で生じた疑問を確認するために使った。本を読み終えてから仕事をするというより、作業を進め、詰まったところで本に戻る。

実務書については、この読み方の方が自分には合っている。

何冊読んだかの次に残すもの

読書メモは、これまでも書名や気になった箇所を中心に残してきた。

今後は、それに加えて、「この本から何を一つ持ち帰ったか」も残しておきたい。読み終えた本だけでなく、途中の本や、必要な部分だけを読んだ本についても同じように記録する。

本を読み切ったかどうかと、その本が役に立ったかどうかは、必ずしも同じではない。ただし、途中までしか読んでいない本を、すべて理解したようには扱わない。

今回14冊を数え直したことで、冊数よりも、どの本を何のために開き、何を持ち帰ったのかを残す方が、自分には合っているように思えた。


【来週予告】 来週は、上田泰己『脳は眠りで大進化する』を手がかりに、睡眠と意思決定の関係を考える。

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